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USBオーディオのプチノイズ問題

こないだ自作PCを組んで、その静音っぷりに満足していた訳ですが、引き替えにUSBオーディオからのプチノイズに悩まされるようになりました。

SE-U55SX使用中のUSBオーディオはONKYOのSE-U55SX。
もちろん以前の自作PCでは、何のノイズもなく音楽が楽しめていました。

試行錯誤し、結局、全然解決してはいないんだけど、防備録がてら調査内容なんかをまとめます。

今回発生したノイズ傾向はこんな感じ。

  1. foorbar2000で再生し、5~10秒ほど経過すると、プチ・・・プチとノイズが混じり始める
  2. ノイズは時間とともに、入る頻度・音量が増していく
  3. DirectSound、WASAPIなど再生デバイスを変更しても同じノイズが発生する
  4. foorbar2000以外、ニコニコ動画などでもノイズが発生する

さてUSBオーディオといえば、ノートPCへ簡単に追加できる、デスクトップPCでもノイズが多いケース内からデリケートな音源部分をケース外へ追い出せるなど、手軽さに音質を改善できるため、PCオーディオ愛好家定番の周辺機器になっています。

こうした愛好家のブログでも、USBオーディオでは、たびたびノイズ問題が論じられていて、評論家の意見なども加えると、問題のポイントは次の4つに絞れます。

  1. 再生ソースがノイジー
  2. 再生ソフトの設定が適切でない
  3. 再生デバイスがノイズを拾う
  4. 伝送経路(ケーブル・配線)がノイズを拾う
  5. 電源がノイズを拾う

1は論外として、2~5を切り分けて対策を考えなくてはいけません。

まず、3、4、5を調べるため、SE-U55SXの場所を部屋の反対側へ移動して、以下の条件を変更してみました。

  • 別のコンセントから電源をとる
  • USBケーブルを変える
  • スピーカーケーブルの配置を変える

が、やはり同じノイズが発生します。

次は、再生ソフトの問題を調査。
とはいえ、ノイズがなかった環境を、そのまま移行しただけなので、foorbar2000や、Windows7のドライバー周りも「シロ」と考えられます。
一通り設定を確認してみたものの、症状は改善されませんでした。

思わぬ、伏兵?

ここで、一つ思い当たることがありました。
それは、Intel P55チップセットのUSB問題です。

今回の自作PCでは、ASUSのP7P55D-E EVOというマザーボードを使っています。
これはIntelのP55チップセットが採用されていて、それにはUSB1.1の転送に問題があると発表されていました。

この問題とは

  • USB1.0/1.1デバイスである
  • アイソクロナス転送でデータを転送している

環境で、データの取りこぼしが発生するというもの。

アイソクロナス転送というのは、リアルタイムにデータを転送する方式で、USBオーディオや、USBマイクで使われる方式です。

キーボードやマウスのようなインタラプト転送、USB HDDのようなバルク転送では問題がなく、USBオーディオで音楽を楽しんでいたり、Skype用にUSBマイクを使っている人くらいしか問題がないので、Intelも大きな問題とはしていませんでした。

それでも、出荷後に問題があるとか大々的に公表されてもなあ・・・とは思うんですが。

ただし、それも今年の2月くらいから問題解決バージョンのP55チップセットが出荷され、今回使ったマザーボードも問題の解決された、B3ステッピングのチップセットになっていました。

念のため、USB2.0ソケット、USB3.0ソケット、PCI接続のUSB2.0カードをすべて試しましたが、残念ながら問題は解決せず。問題はマザーボードじゃない。

USBから離れてみる

SE-U55SXにはデジタル入力があるので、オンボードのサウンドデバイス「VIA VT1828」経由で出力してみます。

VIA VT1828 → 同軸ケーブル → SE-U55SXで結線してみたところ、ノイズは解消!

ということは、USBそのものが怪しい・・・ということになる訳です。
つまり、P55チップセットなどの明らかな障害ではない何か(一般的には「相性」と呼ばれます)が、影響しているということです。

あまり知られていないことですが、USB1.0/1.1とUSB2.0の間には大きな違いがあるのです。2ちゃんねる風に書くとこんな感じw。

USB1.0/1.1 <<<<< 越えられない壁 <<<<< USB2.0

USB1.1までは、仕様そのものが厳密でなく、またコンプライアンステストも必須ではないので、悪く言えば、作りの甘い製品でもUSB対応を謳えます。実際のところ、USB黎明期の相性問題のほとんどは、ここに原因があったと思います。

USB1.0/1.1デバイスは、USB2.0デバイスよりも信頼性が低く、リスクが高いといえます。(Ayre QB-9なんかは例外と言っていいでしょう)

つまり、USBオーディオデバイスは、USB2.0対応製品を買いましょう!ということになりますが、実際のところ、それほど選択肢はありません。現在でも新製品の多くはUSB1.0/1.1対応のままです。(そして、24bit/96kHzしばりも、そのまま)

裏を返せば、USB2.0デバイスでは厳密は電気仕様、コンプライアンステストが必要になるので対応していないとも考えられます。

USB3.0が普及し始めている、このご時世に、いまだUSB2.0デバイスを投入できていないメーカーは

  • 技術力がない
  • 作るのが面倒な製品を作りたくない

の、どちらかだと言えます。どちらにしても、積極的に購入検討をする理由に乏しいでしょう。

結局、RME Fireface UCを注文

相性問題と断定したので、これ以上リソースを割くのは愚かでしょう。

そう思い、かねてより憧れでもあった、RME Fireface UCを注文しました。

Fireface UCは、PCオーディオ愛好家の定番の一つになっていますが、その理由は以下の通りです。

  • 音質が良い
  • 音声ルーティングの自由度が非常に高い
  • RMEの堅実な製品作りが信頼されている
  • USB2.0デバイスであり、相性リスクが非常に低い
  • USB転送方式に、キーボード・マウスと同じインタラプト転送を使う(Windowsのみ)ため、問題が起きにくい(メーカーもキーボード・マウスは重点的にテストするので)
  • 外部クロック入力があり、DAC+外部クロックへのアップグレード・パスがある

しばらく聴き込んでみてからレビューする予定です。

という訳で、みなさんもUSB1.0/1.1デバイスには気をつけろ!ってことで。

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Comments:2

kri 10-06-30 (水) 8:23

こんにちは。

onkyoのSE-U55SXを僕も使っていて、
プチノイズが大変気になっていて、
いろいろ調べたらここにたどり着きました。

usb1.1には限界があるということなんですね。
大変参考になりました。

プチノイズはあきらめて使っていこうと決めました。

ありがとうございました。

kojihara 10-07-02 (金) 18:53

コメントありがとうございます。

他のUSBオーディオデバイスでもノイズ問題があるようですが、SE-U55SXはノイズ報告が多い気がしますね。(たくさん売れているから?)

USBハブを経由して接続すると解決するケースもあるようなので、試せるようなら、どうぞ。

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