- 2005-01-01 (土) 15:43
- ゲーム
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前回のレビューから2ヶ月もあいてしまってゴメン。
月並みな言い訳ながら忙しかったりしたんだけど、まぁそんな中でもそれなりにゲームをプレイしていたりして、結構レビュりたいゲームがたまっているボクちんですが、皆様方におかれましては残暑お見舞い申し上げます。
とゆう時期でももはやないのですが、そうゆう事にしておいて下ちい。(当方切実)
さて、夏です。夏といえば、納涼。納涼といえば、心霊。
とゆう訳で夏になるとやけにテレビのバラエティ番組が心霊づいちゃったりして、心霊スポット探索や、心霊写真鑑定や、降霊・除霊までいろいろてんこ盛りになったりします。
ボクちんとしては、怖い話を聞くと確かにぞっとするけど、だからってそれが涼みになっているかとゆうとそうでもないよね、なんちて思ったりしていて、今ひとつ夏=心霊方程式に疑問だったりします。
そんなボクちんの都合はともかく世間的には心霊な訳でして、今回紹介する「THE FEAR」もジャンルとしては心霊てゆうかホラーとゆう事で、夏真っ盛りなペアリングって訳。
ボクちんは熱心なファンとは到底言えませんが、ホラーは結構好きなジャンルでして、本作のリリース発表は気になっていました。しかし、それ以上に気になっていたことがあって、購入しようかどうか本気で悩んでいました。
それはENIXの実写ムービー物に当たりなしの格言があったからです。
ENIXは同社の実写ムービー物を「シネマアクティブ」と自称していて、PS「ユーラシアエクスプレス殺人事件」、PS2「ラブストーリー」とリリースを重ねてきました。このシネマアクティブの特徴に演技力完全無視・ルックス重視で選んだとしか思えないアイドル風味のナオンちゃんで主演ないしその近隣を固め、その外堀をあまりメジャーではないけれど普通の俳優で固めた布陣とゆうのがあります。
当然ながらビジュアル的には良くなるものの、演技もへったくれもない布陣中枢機能によりいくら良いシナリオであってもその実現が困難を極めたり、そもそもシナリオが三文だったりして、結局の所、最悪とはいかなくてもあまり良い評価を得るに至らなかった。
そんな事情から気にはなっていたんだけど、そういえばここのところエッチなゲームばかりだったような・・・とゆうあまり気づきたくない事実もあって免罪符ではないですが、まぁそんな理由で本作を購入したって訳。
さてそんな本作、THE FEARはマップ移動型のアドベンチャーゲームです。
道中でプレイヤー扮する主人公のとった行動でエンディングが変わるっぽい風味ですが、さっそくレッツプレイ!
車内の映像。
どうやらテレビのバラエティー番組のロケに向かう車内のようです。キャスト布陣を見ますにシネマアクティブにありがちな感じ満載で、またかよ!なんてな不安な気持ちが一瞬よぎりますが、まだ始まって2分くらいですし気にしないことにします。
戻りまして。このロケ地というのが、山奥にある、昭和後期に立てられたロシア公館の建物だったと言われるところでして、その昔に公館職員全員が惨殺に遭ったといういわくつきの心霊スポットです。そこへ行って心霊番組を撮影しようとゆう事のようですが・・・あのー思ったままを言わせて頂いてよろしいでしょうか?どうして人里通わぬ山奥にそんなロシアの公館が建立されるのか?それだけでものすごく胡散臭い雰囲気濃厚です。
そのへんはいかにもチープなバラエティー番組とゆう演出なのかもしれませんし、あまり気にせず進みます。
そんな状況説明満載のオープニングが終わる頃に目的地の洋館へ到着します。
到着後、撮影に備え三々五々に散ってゆくスタッフ達。プレイヤーはどうなるのかと思っていますと、いきなりカメラマンに任命されました。つまり、カメラマン視点からの映像をゲーム画面に見立ててしまおうって訳です。試しに移動してみますと、通路を進む映像がカメラマン目線で展開されて、なんだかブレアウィチみたいでカッコイイです。
この移動モードですが結構芸が細かくて例えば立ち話をしている人がいる場合はその人がいる映像になります。これは人物を立たせたまま移動モードの映像を撮影したものですが、位置や距離感がよく出ていて、おそらく全編にわたって撮影するのは大変だっただろうけれどそれだけの価値はあった感じかな。いわゆるありがちなマップだけが表示されている普通のゲームとはその等身大感覚で別次元のアメニティを確保しているかな、と。まぁそんなカッコ良さなのです。
移動するだけでも映像が面白いのでうろうろしていると、メイク室にいる女の子を撮ってこいと怒られましたので、渋々メイクルームのある2階へと赴きます。メイクルームで一通りナオンちゃん達と会話をしながら和んだ後、霊感にあてられたのか洋館の到着と同時に倒れたヒロインとおぼしきナオンちゃん「福井 裕佳梨」殿のところへ赴きます。と、確かにご就寝あそばされておられるご様子。・・・おや?・・・ぎゃわー、裕佳梨殿の身体から白い物体がーッ!・・・まさか、まさか昇天されてお亡くなりに・・・?
などと悲嘆にくれたところ、どうやら幽体離脱だったご様子で、生きておいででした、ふー良かった。
良くありません。1ビットたりともいいわきゃありません。だいたいですね、狙って幽体離脱できるだけでも相当なものですが、離脱したあげくに主人公のカメラに未来の出来事が見えるとゆうフラッシュバック機能をつけてしまうのは、いくらなんでも霊感が強いので・・・で済む問題ではなく、これはもうヒロインとしての責任問題とみた。そりゃもう問責決議案が全会一致で可決される見込みなのじゃよ?
そんなヒロインへの猜疑心が全開でほとばしっていたその時。
いきなり窓の外を何かが落ちていった、あれはプロデューサーの奥山さんだ!などと玄関がが騒がしいので、じゃあってんで様子を見に外へ出ようとしますと・・・ゴゴゴゴ・・・という地響きとともに
ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!
と入り口という入り口、窓という窓が塞がってしまい、出るに出られない状況に。ってゆうかあのーここは刑務所か軍事的防衛拠点か何かですカ?少なくともロシアの公館にこんな機能は必要ないと思いますがもしー?いくら非現実的な光景を描いてなんぼのホラー作品とはいっても、さすがにちとやりすぎの事例だと言わざるをえませんが・・・。
ヒロインといい、公館といい、あまりに胡散臭い設定におもわずプレイを中断しそうになってしまいますが、このアタマワリー系の展開を開きなおって楽しむことにしました。ってゆうか間違ってこの後ガンパレードマーチなどをプレイしようものなら、絶っ対に本作をプレイする機会は永遠にないのは間違いありません。さすがに7000円も捻出したゲームを一期一会にしたくはありません。
とにかく押せども引けども叩けどもどうにもならないようなので、そこいらをぶらぶらとしておりますと、音楽室から何故か音楽が聞こえてまいります、やっとフラグが立ったか・・・やれやれだぜ。などと現場に急行します。スタッフのみなさんと合流して一緒に音楽室に押し入りますと、そこには先ほど死んだはずの奥山プロデューサーの遺体が磔に!
いったいどうなっておるのじゃよー?と思っておりますと、「救済を得るために過ちを犯すべし」などとロボコンのロビーナちゃんが・・・なんちて加藤夏希殿でしたっけ?まぁその夏希殿が黙示録の一節を読み上げ、これは第1のラッパに見立てた殺人であると解説してくださいます。
ロシアの公館にキリスト教と、ロシア正教もへったくれもない強引極まりない展開に、もうどうでもいいや・・・と投げやりになったボクちんは命名しました。ロビーナちゃん、と。その後夏希殿の出番のたびにロビーナ、ロビーナとやけにうるさいボクちんがいた事は秘密ったら秘密ですだ。
この後も黙示録なぞらえての連続殺人が起こるのですが、それは本編をプレイしていただくとしまして、いつもならこのあたりで総評を・・・となる筈ですが、今回はその禁を破らせて頂きます。もちろん最大のタブーである、犯人は誰か?を書くとゆう事はしませんが、これだけは、これだけは上訴させていただきます!
人間は・・・人間は低周波を浴びたくらいで凶暴化して怪物になったりはしませんッ!!
ええ、こんな恐ろしくいい加減なシナリオ上のギミックはボクちんは初めて体験しました。確かに、いままでこのかた納得できないシナリオギミックは数え切れないほど体験しましたが、こんな現実味のある物語でこれはないと思います。
そんな低周波でどうにかなるくらいなら、様々な長波が入り乱れる海中に入っている海水浴客が全員怪物化してしまうぞなもし?そりゃもう大騒ぎさ!
・・・いえ・・・これはまだいいのです。欺瞞を総動員して「特殊な」低周波だと割り切ることも出来なくはないのかもしれません。
しかし。しかしです、凶暴化して怪物になったその顔が・・・顔が・・・
ぷ
ぷ
プ
ププっ
プッ
プレッ
プレデターーッッ!!!
なのは、絶対に納得したくありません。冗談だと思ったそこのアナタ、プレイしてそのプレデター友情出演っぷりに腰を抜かすがいいさ!ってゆうか、ボクちん本気で一瞬意識が遠のきました・・・。それを・・・それを、サブヒロイン全員がかわるがわるプレデター化して・・・うううーーーッ!!(号泣)。
あーあー、何やら取り乱しておりますが。
THE FEARはある意味純粋なゲームファン向けのゲームというよりは、ヒロイン達のファン層向けのファンディスクと言えなくもないと思います。しかし、この扱いはかなりまずいような気がするのはボクちんだけでしょうカ?
あとですね、クリアするとおまけモードとして、今まで見たムービーカットが見られるようになるのですが、お、奥山さんが死んでる!だの、みんな死んじゃうのよ!(号泣)だの、血まみれの死体が落ちてきたりだののカット満載でさらに気分が荒涼としてゆきます。た、助けて、ママン・・・。
美術的な演出は悪くありません。家を丸々一軒セットとして入念に美術的装飾を行ったり、移動画面やズームインのスムーズなカット割りなど、かなりお金のかかった撮影だって事は素人のボクちんにだって分かります。
それをDVD4枚組という大ボリュームでリリースした事といい、これなら標準価格が7800円と割高になるのも納得できるというものです。
本来ならそう締めくくられるべきだったこのレビューは、シナリオのあまりの破綻っぷりにまったく台無しになってしまいました。そしてさらにプレデターに拍車をかけられて木っ端みじんとゆうべきでしょうか?
はっきり言って、オススメはできません。が、別の意味の怖いもの見たさで購入するなら話は別です。そんなチャレンジャーをボクちんは応援します。
そんな訳で怖い思いをするつもりが、別の意味で怖い体験をする事になったボクちんのレビューをしめさせていただきます。
そこのアナタはチャレンジャーですか?
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Comments:2
- ****** 17-02-20 (月) 12:16
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- ****** 22-05-03 (火) 15:21
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