- 2010-06-19 (土) 17:16
- オーディオ
(前回までのあらすじ)
ONKYOのSE-U55SXのプチノイズ問題に悩み、結局、問題をなかったことにするため、PCオーディオの定番、RME Fireface UCを購入。
果たして、プチノイズ問題は解決できるのか?
そして、Fireface UCの実力は?
DTM用オーディオ・インターフェースの世界
PCオーディオが、少しずつ浸透してきている昨今ですが、その潮流には2つあります。
- オーディオ用のデバイスを利用する(iPod、USB-DACなど)
- DTM用のデバイスを利用する(オーディオ・インターフェース)
一見、似ているようで、実は結構違うこの両者。
オーディオ用のデバイスは、安価でバリエーションが多く流通している、量販店など入手しやすいといった特徴があり、その音質はメーカー・製品ごとに、オーディオ的な味付けがされています。
方や、DTM用のデバイスは、耐久性・対ノイズ性など、業務用途に特化した製品が多く、オーディオ的には素っ気ない音、おもしろみのない音という評価が多かった訳です。
さらに業務用途だけあって、マイク入力、MIDI入出力など、オーディオを楽しむには不要な端子があったりして、コストパフォーマンスが悪くなるため、PCオーディオに用いられるケースは少なかったのです。
そんな状況を変えたのが、RME Fireface 400/800でした。
これらは、価格も手ごろで、そして何より音が良い。そして、Macintosh、Windowsそれぞれにチューニングされていて、それぞれの環境になじむというのも、PCオーディオファンにうけたのでした。
だたし、Fireface 400/800はFirewire接続であり、限られたPCでしか利用できない問題がありました。そして昨年、ようやくUSB接続対応のFireface UCが登場したのです。
Fireface UCとは
Fireface UCは、DTM用のオーディオ・インターフェースなので、通常のオーディオ・コンポーネントとは趣が違います。
まず、外観からして、ラックマウント用の金具や取っ手があったり、前面パネルも審美的にはイマイチ感が漂います。前面パネルの左にはマイク入力×2が配置されていたり、一見して、オーディオ系コンポーネントとの違いが明らかです。

そして背面を見ると、ワードクロック、MIDI、ADATなど、そんなん普通はついてねーw 風味の端子が満載です。

よく見ると、ライン入出力がすべてバランス接続になっているのもポイント。
バランス接続は、オーディオ用でも、限られた製品にしか搭載されないのですが、自分の場合はAyre V-5xというパワーアンプがバランス入力を持っているので、非常にマッチしています。
アナログ音声入出力は、一般的に普及しているRCA端子ではなく、TRS端子です。
ヘッドホンやマイクの、ちょっと太い端子といえば分かる人も多いんじゃないでしょうか。
しかし、一般的なTRS端子はアンバランス接続で用いられますが、Fireface UCではバランス接続になるので注意が必要です。このあたりのケーブル事情は、また別稿でまとめます。
付属品は、こんな感じです。
日本語のマニュアルが付属していて、翻訳も分かりやすく、紙面レイアウトも優れていて、英語版のマニュアルより格段に読みやすいです。(代理店SYNTHAXのサイトからダウンロードできないのは、並行輸入品対策なんでしょうね)

ケーブル類は、USB2.0ケーブル、オプティカルケーブル、MIDI分岐ケーブル、ACアダプタが付属しています。USBオーディオデバイスには、USB端子からの給電で動作するものがありますが音質はイマイチだそうで、ACアダプタ給電は安心感があります。

Fireface UCはソフトウェア・コントロールがすごい
Fireface UCの魅力の一つに、ソフトウェアから柔軟にコントロールできる点が上げられます。
特にミキシングと、マトリックス制御はすばらしい。
下のはMixerの画面です。3段に渡ってスライダーがあり、上から順に入力・再生・出力となっています。(入力は外部からの入力、再生はUSBやデジタル入力からのD/A変換、出力は出力端子からの出力)
ごらんの通り、チャンネル個別に音声レベルが0.1dB単位で調整可能、左右のパンポット指定、ミュート/ソロなどが、細かく制御できます。

マトリックス制御も、入出力の自由な割り当てが可能です。
横方向が入力端子・再生チャネル、縦方向が出力端子です。
下の例で入力11を見ると、音声レベルをアナログ3端子へ10.4dB下げて出力、ヘッドホンの左へは7.0dB下げて出力する設定になっています。
ミキシングだけでなく、1対nの分配も可能であり、つまりは音声セレクターとしても使えます。というか、複数端子へ同時出力しておけば、セレクトする必要もないのです。

これだけのミキシング、マトリックス設定をするので音質への影響が心配されるところですが、内部処理が42bitで行われるためか音質の劣化は、まったく分かりません。24bitでもハイビットと言われているのに、42bitという極まった感じが素敵♪
さらに、これらのMixer、Matrixの設定はFireface UCに記憶されるため、PCの電源を入れなくても使えるのもポイント。
実は、ゲーム機だってつなげちゃうんです
いろいろな入力をミキシングできるんだぜー!という話は書きましたが、PCや外部入力の音声以外にも、光入力端子があるので、PS3のS/PDIF出力をつなげれば、そのまま音が出るんです。
惜しむらくは、光入力端子が1つしかないので、PS3とXbox360両方とは同時につなげないところ。自分は、両方をまんべんなく使う訳ではないので、その都度つなぎ替えています。
さて、いよいよFireface UCの音出し。そして、SE-U55SXとの音質比較へ。
その結果は、次のエントリーで。(予想以上に長くなったので、分割w)
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