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「RME Fireface UC」 vs 「ONKYO SE-U55SX」

オーディオさて、Fireface UCのセットアップも終わり、一週間ほど聴き込んでいる。

この半年以上、腰を据えてオーディオを聴いているのは久しぶりで、音楽を聴くのが楽しい盛りw

乗り換え元のSE-U55SXとの違いも見えてきて、そろそろエントリーとしてまとめてみようと思う。

まずは、SE-U55SXの傾向まとめ

SE-U55SXまとめ。といっても、USB DACはSE-U55SXと、Fireface UCの2台しか使ったことがないので、主に比較しながら、まとめてみよう。

自分が、約1年弱聴いてきたSE-U55SXの傾向はこんなところ。
(SE-U55SXだけでなく、USBオーディオの傾向も含んでいると思うので、留意していただけると嬉しい)

  1. 静かなサウンドステージ
    ノイズフロアの低い、綺麗な空間に情報量の多い音が並ぶ。イマイチな質のプリアンプ(インテグレーションアンプ)を挟むより、ノイズフロアが低い
  2. 中高域の音が美しい
    中高域が煌びやか。粒が細かい、アンビエントな感じ。ピアノで、ぐっと聴かせる曲がある
  3. 音は細くて、繊細
    特に中域のコシが弱め。インパクトの強弱が平坦で、ジャズの熱さは感じにくい

それまでは、Sound Blaster X-Fi Digital Audioのような、PC内部の増設カードを使ってきたんだけど、それらと比べると非常に満足。音楽を聴いていて楽しいと思わせてくれました。

なぜだろうか、内部増設カードでも音は悪くなかったんだよね。でも、聴いていて楽しい音ではない。少なくとも、ノイズフロアはずっと高くて、汚い音って印象が強かった。

Fireface UCのファースト・インプレッション

Fireface UCFireface UCを聴いてみて、びっくりした。

まず、全域に渡ってサウンドステージに余裕がある感じ。
ニュアンスが凄く出てくる。特に低域の表現が細かい。薄く、ベースや管楽器の低音が入っていても、ちゃんと聴かせてくれる。

えっ、こんな音が入ってたの?という驚きが強い。
SE-U55SXでは、中低域が細くなる印象が強かったけど、Fireface UCではそんなことがない。音が変わったというより、見つからなかったものを発見する楽しみだ。

たとえば、タイタニックのサウンドトラック「Titanic Music From the Motion Picture」の1曲目「Never an Absolution」の0:50くらいから、低域のパートが入ってくる。ここからのニュアンスが違う。
このアルバムには、低域の音が多く含まれているのでアルバムの印象が変わってしまった。

もう一枚、「Holst : The Planets」。
ポリドールからリリースされている、シャルル・デュトワ指揮の一枚。このCDは通常のフルオーケストラ+パイプオルガンの混成で、最低域をパイプオルガンが受け持ち、従来よりも広大なサウンドステージを追求した、おすすめの一枚。(通常は、こんな変態編成にはお耳にかかれない)

5曲目「土星 老年の神」の8:00くらいから薄くパイプオルガンが入ってくる。
小型スピーカーや、質の悪いバスレフのスピーカーが苦手とする音。
そのときの微妙なニュアンスはSE-U55SXでは出なくて、がっかりするくらい。

Fireface UCは、太めのJazzも泥臭くはないものの、整然と聴かせてくれる。
低音が、しっかりしているとサウンドステージ全体が緻密に感じられるんだねえ。

Fireface UCは音の分離が良い

Fireface UCサウンドステージの緻密さを、もう少し深掘りすると、音の分離が良いことにも気づく。それに気づいたのは、「The Celtic Heartbeat 2」。

このアルバムの1曲目「Riverdance」は、特に好きな一曲。
しかし、今までのオーディオ・システムではシンプルに楽しめなかった。なぜなら、この曲は多数のパートが激しく主張するからで、後半は音が混濁してしまう傾向が強いから。(録音がイマイチなのもあると思うけど)
それは、Avalon+Ayreの、空間表現に重きを置いた、チャールズ・ハンソン・セットを使っていた時も同じで、半ばあきらめて聴いていたのでした。

それが、楽器のポジションが定まり聴き分けられる。おのおのの役割が聴ける。
音が団子になる傾向は残るものの、その傾向がかなり抑制されて、ステージを目の前にしているかのよう。長年の悩みに、一つ解決する方向が見えてスッキリ。

Fireface UCは全域に渡って、しっかりしている。この安心感は何物にも代え難い。

自分の場合、クラシック、ジャズ、ロック、ゲームなど、いろいろなジャンルを聴くので、何かに弱いというのが、この上なく不安になるのです。
だから、Avalonのように独自空間を再構築するようなスピーカーよりも、結局はB&Wのようなモニター系に帰着したのだと思う訳です。

音の分離でいうと、Fireface UCはSE-U55SXに劣る部分は聴き当たっていません。
懐の広さ、安心感は比べるべくもない。現在の結論です。

しかし、オーディオとしての楽しさは別

SE-U55SXにも良いところはあります。それはオーディオとしての楽しさがあるところ。

たとえば、久石譲の「ENCORE」の11曲目「Friends」。
曲の入り始め、ピアノのブリッジ。ここは、SE-U55SXでも、特に聴かせてくれる大好きな部分です。

ここをFireface UCで聴くと、あの艶っぽい、空気に溶け込んでいくような雰囲気が出ない。どうやっても出ない。完敗。もちろん平均点では、Fireface UCが優秀だけど、ここ一番のオーディオ的な楽しさを持っているのはSE-U55SXかなあと思ったり。

価格が10倍違うものを比較して、安いほうをdisるというのもアンフェアなエントリーですが、SE-U55SXだって良いデバイスなんだぞ!ってことで。

量販店で比較的安価に購入できるし、オーディオ・インターフェース+DACの組み合わせになると高価で導入を躊躇するような向きには、おすすめだと思います。
(以前、ONKYO USBオーディオデバイスの聴き比べをしたので、それも後日エントリーに書こうかな)

補足:テスト環境

OS Windows 7 Ultimate 64 bit
再生アプリ foobar 1.0.3(TAK decoder、Buffer 200ms、Resampler(PPHS)(192KHzへアップサンプリング))
USBケーブル Belkin Pro Series USB 2.0 20inchs
DAC Fireface UC(Hardware Revision 91、1024 samples、192KHz)
オーディオケーブル BELDEN 83322E 3m(TRS-XLR Balanced)
パワーアンプ Ayre V-5x(プリアンプは利用していない)
電源ケーブル BELDEN 19364 2m(パワーアンプ用)
スピーカーケーブル AC DESIGN WTC-1.4sp 2m
スピーカー B&W Nautilus 803S
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